大井神社 (京都市) (Oi-jinja Shrine (Kyoto City))

大井神社(おおいじんじゃ)は、京都市右京区の渡月橋北詰にある神社である。
式内社「山城国乙訓郡 大井神社」の後裔社とされ、旧社格は村社。

現在の祭神はウカノミタマ(うがみたまのかみ)となっているが、元々は禍津日神・直毘神・神直日神であった。

歴史
創建の由諸は不詳であるが、日本三代実録の貞観 (日本)18年(876年)7月21日条に従五位下が授けられたと記述のある「山代大堰神」が当社のこととされ、8世紀初頭、秦氏が大堰を作って葛野川(大堰川、桂川 (淀川水系))を改修したことと関係があるものと見られる。
延喜式神名帳に記載される「大井神社」の後裔社であると自称しているが、式内・大井神社の鎮座地は乙訓郡であり、当社の現鎮座地は旧葛野郡である。
『式内社調査報告』では、当社は式内・大井神社ではなく松尾大社末社の堰神であるとし、式内・大井神社は廃れたのであろうと記している。

明治10年(1877年)に村社に列格した。

現在の社殿は野宮神社の旧殿を移築したものである。

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